銭湯ロマン 雷湯(中野)

中野は、気分を悪くさせる銭湯の親父がたまにいる。こことあともう一軒、そこにも
二度と行きたくないため、説明がおろそかになるかもしれない。しかし、この雷湯
の銭湯そのものは悪くない。昔の銭湯の建物を、入口部分を改築したもので、
一応はフロント形式である。男湯の暖簾をくぐると、すぐ左手に姿見がある。
そして、右に曲がると脱衣場があり、右手の女性湯との境に沿ってロッカーが
30並んでおり、下部は桶用のロッカーである。左手斜め背後にロッカーと桶用
ロッカ-が並び、ロッカーは53ある。サウナと立ちシャワーのスペースが
脱衣場に突き出ていて、その手前に洗面場がある。
浴場に入ると、すぐ左手に立ちシャワーのスペースがある。しかし、hot蛇口を
回しても、熱い湯が出なかった。その隣がサウナの入り口、そして角度を変え
露天風呂への入り口がある。露天風呂への通路を挟んで湯船があるが、一番手前
が水風呂、それからうたせの湯、2基の寝湯と続く。水枕付き寝湯はバイブラつきと
書いてあったが、バイブラが出ていなかった。その隣に2基の座湯があり8点ポイント
マッサージとなっていたが、右の方の一点の気泡が出ていなかった。一番隅っこに
一人用電気風呂がある。このごろ電気風呂も入るのだが、いつも恐る恐るである。
面白いのは台形の浅い湯が手前に突き出たような感じでつながっていて、真ん中に
卵型の噴水のような湯の出し口がある。湯温41,2度くらいであろう。
露天ぶろは、6畳くらいのスペースの半分を足の裏型のような湯船が占めていて、
大小の岩が湯船を囲んでいる。湯は少し熱めで43,4度くらいか。
冷たい空気が気持ちがよい。
シャワー付きのカランは正面に5組、女湯の境に沿って、10組ある。島カランガ
4組(うち一つはシャワーなし)と少し離れて3組あるが湯船に向いている方はせまく、
何も設けられていない。正面5組のカランの上には富士山のペンキ絵はなく、紺色の
いくつかのヨットとかもめが小さく描かれていて、波を表す線が複数描かれている。
どうも中野の銭湯には富士山のペンキ絵は少ないようだ。
湯は気持ち良かったが、まだ銭湯の爺さんにむかむか来ているため、着替えるとすぐ
銭湯を飛び出て、ビールを近くのスーパーで買い、グイっ、ゴクゴクと飲んだ。
気分の悪さが、吹っ飛んだ。ついでに汗も同じく。