遠野の旅 回想10
遠野ふるさと村
遠野ふるさと村は、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家が、移築されている。水車がまわり、田畑があり、炭焼き小屋がありと、遠野の昔ながらの集落を再現している。
'''遠野駅から12キロ。バスは1時間に1本。'''
===== ザシキワラシ =====
''' 旧家にはザシキワラシと云う神の住みたまふ家少なからず。此の神多くは12,3ばかりの童子なり。折々人に姿を見することあり。土淵村大字飯豊の今淵勘十郎と云う人の家にては、近き頃高等女学校に居る娘の休暇にて帰りてありしが、或日廊下にてはたとザシキワラシに行き逢ひ、大いに驚きしことあり。(遠野物語17) '''
''' 山口なる旧家にて山口孫左衛門と云う家には、童女二人いませりと云うことを久しく言伝えたりしが、或年同じ村の何某と云う男、町より帰るとて留場の橋のほとりにて見馴れざる二人のよき娘に逢へり。物思はしき様子にて此方へ来る。お前たちどこから来たと問へば、おら山口の孫左衛門が処から来たと答ふ。此から何処へ行くのかと聞けば、それの村の何某が家にと答ふ。その何某は稍(やや)離れたる村にて今も立派に暮らせる豪農なり。さては孫左衛門が世も末だなと思ひしが、それより久しからずして、此家の主従二十幾人茸の毒に中りて一日のうちに死に絶え、七歳の女の子一人を残せしが、其女も又年老いて子無く、近き頃病みて失せたり。」(遠野物語18) '''
''' この建物が、水谷豊主演の「愛しの座敷わらし」の舞台になった。'''


座敷の風景

「愛しの座敷わらし」のポスター
背景は、この建物の縁側で撮ったもの。

コメントの投稿
No title
やっぱり、座敷わらしのいる家は、栄えるんですね!
No title
にゃあもさん
どうも、そうらしいです
どうも、そうらしいです
No title
ザシキワラシ、本当にいるのかなぁ。
いれば、会いたいものですね。
いれば、会いたいものですね。
No title
にゃあもさん
僕も熊本の昔の友達の家に泊まった時、夜中中畳をスリ歩くというか、
ひっかくというか不思議な音がして、その友達に聞くと、それはザシキワラシ
だよて言われました。
僕も熊本の昔の友達の家に泊まった時、夜中中畳をスリ歩くというか、
ひっかくというか不思議な音がして、その友達に聞くと、それはザシキワラシ
だよて言われました。
No title
jizosmileさん
僕は姿を見たことは有りませんが、ひょっとしたらと言う経験があります。
東北ではなく、熊本ですが。
僕は姿を見たことは有りませんが、ひょっとしたらと言う経験があります。
東北ではなく、熊本ですが。