遠野の旅 回想9
遠野ふるさと村
遠野ふるさと村は、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家が、移築されている。水車がまわり、田畑があり、炭焼き小屋がありと、遠野の昔ながらの集落を再現している。
'''遠野駅から12キロ。バスは1時間に1本。'''
「こびるの家」と名付けられた建物。こびるとは小昼でおやつのこと。旧菊池善右エ門家 宝暦12年(西暦1762年)築。
このふるさと村のオアシスであり、マヨイガである。朝6時起きでさまよい歩き、酷暑の中、自転車で一日中走り回っている変人にとって、ここのひっつみは最高のご馳走であった。
屋根がお花畑

「こびるの家」

ひっつみは一種のすいとんである。鰹だしに昆布、椎茸でしっかりと出汁が摂ってあるようだ。 500円?

===== マヨイガ =====
''' この妻、ある小さき川に沿いて、蕗を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり。さてふと見れば立派なる黒き門の家あり。大なる庭にて紅白の花一面に咲き、雞多く遊べり。其庭を裏の方に廻れば、牛小屋ありて牛多く居り、馬小屋ありて馬多く居れども、一向に人は居らず。終に玄関より上りたるに、その次の間には朱と黒との膳椀をあまた取り出したり。(略) '''
''' 遠野にては山中の不思議なる家をマヨヒガといふ。マヨヒガに行き当たりたる者は、必ずその家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でて来べきものなり。その人に授けんがためにかかる家をば見するなり。女が無慾にて何物をも盗み来ざりしがゆゑに、この椀みづから流れて来たりしなるべしといへり(遠野物語63)。'''
コメントの投稿
No title
昔子供の頃、農作業をしている家族に3時になると
「こびりーだー」と叫んで、お茶とお新香などを
運んでいたことがあります。
ゴザを敷いて円座になって休憩してましたね。
「こびりーだー」と叫んで、お茶とお新香などを
運んでいたことがあります。
ゴザを敷いて円座になって休憩してましたね。
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不思議な言い伝えですね^^
興味深いです^^
興味深いです^^
No title
ひっつみ、素朴で、美味しそうですね。
食べてみたい。
食べてみたい。
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matsuyamaさん
こびるというのは、おさんどんの事なんですね。勉強しました。
こびるというのは、おさんどんの事なんですね。勉強しました。
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にゃあもさん
この話は聞いたのは初めてでした。
この話は聞いたのは初めてでした。
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jizosmileさん
このひっつみは美味しかったです。今でもその味は覚えているような。
このひっつみは美味しかったです。今でもその味は覚えているような。