遠野の旅 回想41
= 遠野回顧 =
6泊7日の東北旅行のうち遠野だけで3泊4日の旅であった。東京から鈍行を乗り継ぐという旅で、朝の6時前起きて東京駅7時前の電車に乗り、遠野に着いたのは20時過ぎであった。
やはり苦しい旅であった。今はあまりにも便利になり過ぎて、旅とはレジャー、楽しいものという認識が支配しているかもしれない。今回はそう言う旅を嫌い、出来るだけ不便に挑戦し、昔の苦しい旅を行った。
温かで素朴な人情に触れ、その地独特の歴史、文化に触れ、旅情を満喫したように思う。レンタサイクルで3日間、朝9時過ぎから19時近くまで坂を上り下りした。そして宿泊は駅前の日本旅館にした。この記憶は死ぬまで消えないと思う。しかし、時間が足りなくて、サムトの婆、早池峰山、早池峰神社、金精様等、遠野物語の主流を紹介しきれなかったのは残念で、機会が有れば又挑戦したいと思う。
この旅館宿泊を含めて3泊した。

橋の下を通る釜石線。

幼稚園児が汽車の通るのを待っている。

カラフルな臨時列車。素晴らしい。

=拙い歌を、その年8月に先に逝った、まだ若き竹馬の友に贈る。 =
友逝って さみしかりけり 旅枕 茶碗ふたつ 苦酒をあおる
かえがたい 人のおもかげ 走馬燈 酒をあおりまた うたふさよなら
みちのくに ひとり旅往く ほろびゆく 美しの里 いにしへのもり
遠野の旅終了。