銭湯ロマン 第二栗の湯(蒲田)

東急多摩川線鵜の木駅徒歩5分。
当初は温泉の第三松ノ湯を目指したが、何と廃業して、もう整地されていた。
こういう光景を見ると、世界には類を見ない銭湯という日本伝統が寂れていくのが、
よく解って寂しいものだ。気を取り直して、栗の湯に向かう。
入り口入って、右側にテレビとテーブル、ソファ、そして着せ替え人形が飾ってある。
正面にフロントが有り、銭湯券を渡す。男湯の暖簾をくぐると、左手すぐに桶ロッカー、
その隣に4x6のロッカー、斜め向に3x5のロッカー連、浴場入口に向きを変えると、
すぐ右手に4x5のロッカーがある。中央には長椅子があり右隅に洗面所がある。
天井が高く、シャンデリアが目立つ。
浴場入口にはステンドグラスが存在感を示し、他の銭湯とは違うぞと言う主張が感じ
られる。入ってすぐ右にはサウナルームがあり、2畳ぐらいの広さだが、室内の温度は
高く、汗がすぐに出た。これで無料とは嬉しい。そしてサウナの隣には立ちシャワーが
ある。シャワーカランは左手壁に6、島カランが2列で、0、5そして5,5組。
右壁に2基の立ちシャワーボックスの隣に5組ある。
ここは温泉ではないが、温泉に匹敵する湯である。一番左から若干のイオウ臭がする
草津の湯のような白く不透明な湯が有る。そして真ん中の湯には左に1人用の電気風呂、
そして右にバイブラの湯があるが、小さな谷川の様な湯口にガリウム原石が置いてあり、
湯が原石を通って流れてくる。銘打ってガリウム石温浴泉と言うらしい、一種のラジウ
ム泉のようだ。そして一番右の湯は超音波座風呂で8点マッサージのものが3基備わる。
どの湯も特徴があり、気持ちがよい。壁のペンキ絵は 富士山ではなく、深緑の陶器
タイルを菱形に並べ、伊豆大島かどうかは知らないが、何処かの島を表していて、
ヨットの絵が描かれている白いタイルが周りを囲んでいる。右壁には1920,30年代
のクラッシックカーを背景にした水色の服を着た外人モデルの洒落た絵が2面描かれて
いる。何度も硫黄泉と、ガリウム泉とに交互に入り、銭湯を堪能した。
脱衣場に出て、福を手っ取り早く着て、フロントの前のソファでくつろぎながら、濃厚
牛乳と言うラベルの牛乳を飲む。おいしーい!後でビールをガマン出来るかな、ガマン
しなくちゃ。銭湯を出る時に大きな水槽があり、色鮮やかな琉金が沢山、気持ち良さそう
に泳いでいるのに気がついた。しばらく眺めていて、ビールが飲みたくなった。慌てて、
外に出た。